我慢できなかったあの頃の自分
私が初めて歯の矯正をしたのは中学生の時でした。
幼い頃、抜けそうになった歯が気になり、ねじって抜いていたり、写真などで笑う時
に歯を下唇の前まで持っていき撮っていたりなど、原因はいろいろと思い当たるフシ
があります。
そんな私だったので母も矯正を考え、歯医者に連れて行ってくれたりしました。
しかしまだすべての歯が永久歯となっていないため、それまで様子を見ようというこ
とになり、小学生の間はできませんでした。
そして中学にあがり、知り合いに教えてもらった矯正歯科に行きました。
当時私は海外に住んでいましたが、日本の歯科協会(?)にも認めてもらった矯正歯科
でしたので、不安はありませんでした。
日本語は通じず、英語での会話でしたが、何の問題もなく上の歯を2本抜き、しばら
くワイヤーと共に過ごしました。
2年ほど経ち、引っ越しをしなければならなくなったと伝えた際、引っ越しまでに終
わらせるよう、縛りもキツくしていただきました。
ご飯も食べたくなくなるぐらい痛いということはなく、引っ越す頃には綺麗にびっち
りと歯が並び、無事終了しました。
しかしワイヤーを外したあとはそこできっぱり終わりではなく、プラスチックのマウ
スピースをはめて寝るよう言われました。
夜寝る前にはめる時や、朝起きて外す時など、正直私はワイヤーよりこちらの方が痛
いと感じ、
次第にサボるようになっていきました。
それと同時にマウスピースが日に日にはまりにくくなっていき、結果的に矯正をする
前と同じ状態に戻ってしまったと思います。
矯正はワイヤーが外れてからが闘いだと気づきました。
そして今は日本に帰国し、新たな矯正歯科に通い続けています。
あの頃我慢してはめ続けていれば、今こうして通う必要もなかったし、払うお金もな
かったと思うと、少し悔しく思います。
なので今ついているワイヤーが外れたら、あの頃の私のようにならぬよう、
痛くても我慢し、きちんとはめ続けていこうと思っています。